「東京オリンピック 1964年 マラソン」といえば、
「昭和39年10月25日 中部日本新聞」には、次のように書いてある。
『話題さらったアベベ <名勝負のかずかず>
陸上は、最も長いマラソンと最も短い百メートル(男子)に二人の超人がいて盛り上げた。
これは相手があってせり合ったという意味の名勝負ではない。相手はただ記録だけだった。
マラソンのアベベ(エチオピア)は、一万メートルの勝者ミルズが
「走っていて、アベベはまるで人間ではないと思った」というように、ただただ驚異だった。
ローマ大会をひとりでさらったヒーローは、東京大会でも全体を通じての
最もはなばなしいヒーローに違いなかった。同じように・・・(略)』
大絶賛です。
ここで、改めてアベベ選手を簡単に紹介
国籍:エチオピア
生年月日:1932.8.7
没年月日:1973.10.25(41歳 4年前の交通事故後遺症からだといわれている)
主なオリンピック成績:1960年ローマオリンピック、1964年東京オリンピック連覇 (両レース共世界最高記録)
その他:ローマオリンピックマラソンを裸足で走ったことから、日本では「裸足のアベベ」といわれて人気のある選手だった。
※私が、小学校低学年のころ、父方の祖父がいつも、私の足をさすりながら、
「お前の脚は、ほんとアベベみたいに細い脚だなぁ。きっとマラソンが早く走れるぞ~」
と、言われた記憶がありますが、実際には、そう特別早かった訳ではありませんでした(^^)
◇マラソンのところを見ていただきますと、
記録は、2時間12分11秒2で世界最高、五輪新と掲載されています。
また、第三位には、日本選手で若くして人生の幕をおろした円谷幸吉選手の名前があります。(円谷選手についてはまたご紹介したいと思います)
それでは、「第30回オリンピック ロンドン大会」の男子マラソンの結果を見ていきたいと思います。
<金~5位>
対象者なし
<6位>
中本健太郎選手 タイム2時間11分16秒6
※東京マラソンのアベベ選手より全然早いじゃないですか!
それなら…と、
金メダリストの記録を調べてみますと、キプロティク選手 (ウガンダ) 2時間8分1秒となっていました。(参考までに、五輪記録は2時間6分32秒)
人間の能力ってどこまで進化するんでしょうか。
限界ってないんでしょうかね。
ミルズ選手でした。
リンク→「東京オリンピック 1964年 アベベ選手はやはり裸足で走ったのか?!」へ
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