これは、楽しみ!
当ブログで以前紹介しました記事「岡崎城跡 石垣調査の開始について」で、現在(2017年1月)も発掘調査継続中ですが、今回調査現場を一般公開するという記事が市政ニュースに掲載されました。
歴史好きにはたまらない説明会となりそうです。
個人的には、石垣刻印に興味あり!!
仲間を誘って参加したいと思います!!
岡崎城跡菅生川端石垣発掘調査の現地説明会を開催します。
岡崎市教育委員会では岡崎城跡菅生川端石垣の発掘調査を実施中です。
この度、調査現場を一般に公開し、以下のとおり現地説明会を開催します。
現地説明会日程
今回の調査成果を一般のかたに知っていただくため、次のとおり現地説明会を開催します。
期 日
①平成29年1月29日 日曜日
②平成29年2月19日 日曜日
現地公開
10時から15時まで公開(両日とも共通)
説明会
1回目 11時
2回目 14時 いずれも30分程度
説明者
調査担当者(社会教育課学芸員)
その他
※当日は地中に埋もれた石垣を幅約10メートルにわたり、試掘調査により検出した状況(石垣高約4.5メートル程度)をご覧いただけます。
※事前申し込み、参加費不要
※現地には駐車場がありません。公共交通機関や岡崎公園内の有料駐車場等をご利用の上、ご来場ください。
調査経緯
岡崎市都市整備部が実施中の乙川リバーフロント地区整備事業に伴い、平成27年12月から平成28年4月にかけて試掘調査や一部露出していた石垣の検出作業を実施しました。
石垣の歴史的価値を鑑み、今後の整備方針を検討する際の基礎資料とするために、平成28年12月から詳細な発掘調査を実施中です。
発掘調査の位置については添付資料(別紙2)を参照ください。
今回の調査成果
(1)石垣構築方法の確認
【石垣の材質と積み方】
石垣の高さは5メートルであることが再度確認されました。
石垣は全て花崗岩で積まれています。
花崗岩は岡崎で産出する石材であることから、地元の石材を使用したものと考えられます。
石垣の積みかたは、打込み接ぎの乱積みや布積みが確認されました。
この積みかたの違いが工人の差なのか、積み直し(修築)によるものかはまだはっきりとはわかりません。
また、表出していた石垣の積石の隙間は間が空いていますが、埋没部の石積石の隙間には間石(あいいし)が詰められた状態で残っていました。
【裏込め石の状況】
石垣背後には裏込めとして栗石が厚く詰め込まれていました。
栗石には直径10~20センチ程度の川原石を使用しています。
(2)石垣刻印の確認
これまで、岡崎城の石垣には刻印があまり多くは確認されていませんでした。
今回の調査では刻印が残る石材がいくつか確認されました。
刻印には以下の種類が確認できます。
①「〇(まる)に三(さん)」
②「□(しかく)に/(しゃせん)」
③「〇(まる)にT(ローマ字のティー)」
④「卍(まんじ)」
⑤「□(しかく)に串(くし)」
⑥「↑(矢印)」
⑦「□(しかく)に×(ばつ)」
①のみ3カ所確認されたほかはいずれも1カ所確認されました。
刻印の意味については定説がありませんが、大名の家紋や石材産地の印、作業段階の印などの説があります。
岡崎城における刻印の意味についても今後の課題です。
(3)石垣上部の法面の形状の確認
石垣上部の法面については、現状では堤防法面として傾斜がありますが、発掘調査では石垣上面は比較的平坦であったことが確認されました。
※現在も発掘調査を実施中です。
報道発表以降に調査で新たになる事柄もあり、記載した調査成果については調査途中の暫定的なものです。
詳細は当日配布資料に掲載します。
備 考
(1)雨天の場合は現場の安全上、現地公開・説明会を中止し、順延は行いません。
(2)雨天時の中止についてはホームページにてお知らせします。
添付資料
別紙1 現地説明会位置図
別紙2 平成29年1月8日 岡崎城跡菅生川端石垣発掘調査現場公開資料(参考)
別紙3 発掘調査写真
※岡崎市政ニュースより引用
http://webhp.city.okazaki.lg.jp/appli/06/wp06_news.asp