岡崎城跡菅生川端石垣の石垣調査を近日中に実施する記事を発見しました。
発掘調査にかかる現地説明会も実施予定されているようですので、興味がある方は必見です!!
約４００年前に構築された岡崎城跡菅生川端石垣の詳細な石垣調査を開始します。
岡崎市教育委員会では、平成２７年度に発見された岡崎城の石垣城壁「菅生川端石垣」の詳細な石垣調査を、下記のとおり開始します。
石垣城壁は直線的に約４００メートルにわたり現存し、その規模は日本最長とも言われています。また、横矢枡形を３箇所も設けている点でも、全国的に希少な遺構であることが判明しました。その価値は、城郭遺構としてのみでなく、菅生川の氾濫や浸水から、城や城下を守る治水機能としての役割もうかがわせる重要な遺構として評価できます。
この全国的にも価値の高い菅生川端石垣について、今後の整備方針を検討する際の基礎資料とするために、詳細な石垣調査を実施します。具体的には、石垣及び法面を含む約４００メートルの詳細地形図の作成や、石垣の連続性や石垣端部を確実にすること、埋没部を含めた石垣の３次元測量調査をすることを目的に、現況測量調査、発掘調査を行います。
遺跡名及び内容
<遺跡名>
岡崎城跡
<遺跡概要>
岡崎城は西郷頼嗣（よりつぐ）が北方からの松平氏の進出をにらみ、享徳元年（１４５２）から康正元年（１４５５）にかけて砦を築いたのが始まりとされています。
その後、松平清康、広忠、徳川家康に継承され、天正１８年（１５９０）に豊臣系大名の田中吉政の居城となり、天守台石垣を築き天守を造営し、総堀をつくりその中に城下町を形成するなど、岡崎城を改修していきます。慶長６年（１６０１）に本多氏が入城すると、三代にわたり城郭の石垣化や城門の整備が進められました。
菅生川端石垣は、本多忠利が寛永年間（１６２４～４３）に築造を始め、正保元年（１６４４）には完成したとされます。
本多氏以後は、水野氏、松平氏、本多氏と城主の変更を経て明治維新を迎えました。明治６年（１８７３）の廃城令後、城郭内の建物は取り壊され、明治８年には本丸・二の丸部分が公園となりました。
戦後の昭和３４年（１９５９）には天守閣が復興され、昭和３７年には岡崎城跡として岡崎公園部分が岡崎市の史跡に指定されて現在に至ります。
<調査経緯>
平成２７年度から実施中の乙川リバーフロント地区整備事業に係る乙川河川緑地工事に伴い、試掘調査や石垣検出作業を実施してきました。今回は今後の整備方針を検討する際の基礎資料とするために、詳細な石垣調査を実施します。
現地調査期間（予定）
平成２８年１２月７日 水曜日 ～ 平成２９年２月２８日 火曜日
調査内容
石垣周辺の現況地形測量調査及び発掘調査を行います。調査は目的別に３項目の調査を行います。
（１）現況地形測量調査
<目 的>
４００メートル石垣の現況の地形図及び石垣平面・立面図を作成し、今後の調査や整備時の基本図、石垣孕みの確認用として使用することを目的とします。
<内 容>
・詳細地形図（約４，５００平方メートル）の測量。
・現況露出した石垣平面・立面の図化。
（２）発掘調査①
<目 的>
・４００メートル石垣の端部を確認すること。
・４００メートル区間での石垣高さの変化を確認すること
・樹木（サクラ）が石垣に与えている影響を確認すること
<内 容>
・４００メートル区間の５箇所に、小規模な調査区を設定し発掘調査
・検出した石垣や埋没状況の測量記録
（３）発掘調査②
<目 的>
残存状況の最も良い区間（ニューグランドホテル前）の埋没部を含めた石垣全高を３次元測量により図化することで、
今後の活用に資するデータの取得を目的とします。
<内 容>
・石垣８０メートルの発掘調査（１スパン１０メートルの調査を連続で８箇所調査）。
・検出した石垣の３次元レーザー測量記録。
備 考
・発掘調査中は危険ですので、作業区域内への立ち入りはできません。
・発掘調査の成果については現地説明会を１月下旬から２月中旬に開催する予定です。
現地説明会については詳細が決まりましたら、別途お知らせいたします。
添付(参考)資料
別紙１ 岡崎城跡菅生川端石垣調査現地説明会資料（平成２８年４月１６日実施）
↑クリックすると資料を確認できます。
別紙２ 岡崎城跡菅生川端石垣発掘調査写真（平成２８年４月１６日実施）
↑クリックすると資料を確認できます。
※岡崎市政ニュースより引用
http://webhp.city.okazaki.lg.jp/appli/06/wp06_news.asp
